琴似イトーヨーカドー裏通り魔事件

琴似イトーヨーカドー裏通り魔事件は、1981年(昭和56年)5月30日に札幌市西区琴似の旧イトーヨーカドー琴似店(現・5588)裏手の路上で起きた通り魔殺人事件および未解決事件である。

事件概要

1981年5月30日の白昼、運動会のための買い出しから帰宅途中であった男性が通り魔の男にナイフで刺され死亡した。事件現場は旧イトーヨーカドー琴似店裏手の古い木造建築物が立ち並ぶ路上であった(現・イトーヨーカドー琴似店付近)。犯人の男はフードで顔を隠しており、凶器のナイフを捨てて逃走した。当時は人通りがなく、目撃者は被害に遭った男性の連れていた2人の子供だけだった。

当時は監視カメラなどの設置もされておらず、犯人を目撃したのが被害者の子供のみであったことから、犯人は見つからず1996年で時効を迎え未解決事件となった。

旧イトーヨーカドー琴似店(現・5588)裏側(2019年9月7日撮影)

通り魔以外の可能性

各メディアが通り魔事件と報じていたが、佐野洋は現場が人通りの少ない場所であることから通り魔的でないとの見解を示している。当時は全国的に通り魔事件が多発していたことから、通り魔事件を装い被害男性を狙ったのではないかと推理している。

ただ、被害男性が真面目で恨みをかうような人物ではないと周囲が口をそろえていたことから、佐野洋の推理による解決には至らなかった。

参考文献

  • 「北の事件簿」(新潮社)

参考サイト

コメント

タイトルとURLをコピーしました