川沿グリーンホテル火災

川沿グリーンホテル火災は、1999年(平成11年)5月14日に札幌市南区川沿にあったグリーンホテル札幌で起こった火災および放火事件である。

概要

当時は5月9日から修学旅行のため神戸市須磨区にある神戸星城高校の生徒が宿泊していた。火災の起こった5月14日は修学旅行の最終日であった。

5月14日0時50分頃、305号室から出火しているのが確認された。部屋はオートロックのため外側から開けられず、マスターキーを使用して開けると、ドアを塞ぐようにソファが置かれていた。その付近にはマッチ箱が広げられた状態で発見され、ソファに引火し火が燃え広がったものと推測される。また、同室に宿泊していた女子生徒S(17)と女子生徒H(17)が倒れている状態で発見され病院へ運ばれた。その他27人の生徒も喉の痛みを訴え、病院へ運ばれた。

その1時間後に女子生徒Sの死亡が確認された。気管が焼けており、死因は焼死とされた。もう一方の女子生徒Hは意識不明の重体となっていたが、1週間後の5月21日に死亡した。死因は一酸化炭素中毒であった。

事件当初は、誤って火災を起こしてしまったものと予測されていたが、使用されたマッチは生徒の住む兵庫県から持ち込んだものであること・室内に放火をほのめかすメモがあったことから、女子生徒Sによる放火事件と断定された。

事件後

火災は女子生徒S(兵庫県尼崎市)による放火と断定されたことで、1999年8月10日に被疑者死亡のまま放火と女子生徒H(兵庫県高砂市)を焼死させた殺人の疑いで札幌地検に書類送検された。

また、ホテルと契約していた火災保険会社は生徒Sの両親と生徒の通っていた星城高校を運営する熊見学園を相手取り、合計1830万円の損害賠償を求める訴えを起こした。

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参考サイト

S=佐藤久美子

H=本郷沙織

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