白川(しらいかわ、しらかわ)とは、札幌市南区に存在する地名である。
概要
「白川」という地名は豊平川支流の白川に由来しており、これは砥石山の水成岩を溶かして白く濁っていたことにちなむと言われている。元々は「シロイカワ」と呼ばれていたが、そのうちに「シライカワ」と呼ばれるようになった。
北側は観音岩山・硬石山に、南側は豊平川に囲まれており、橋が建設されるまでは孤立状態となっていた。北側にある山々が北風を防ぐことで、比較的温暖な気候が保たれている。その気候を生かして、果樹の栽培が盛んな地域となっている。
歴史
- 1898年(明治31年)に屯田兵の小村亀十郎が開墾を委託され入植。翌年に白川道路が開削される。当時は札幌郡山鼻村の一部だった。
- 1903年(明治36年)3月、私立白川簡易教育所(後の白川小学校)が新設される。
- 1906年(明治39年)、山鼻村と円山村が合併し、藻岩村大字山鼻村の一部となる。
- 1919年(大正8年)8月、白川神社が建立される。
- 1938年(昭和13年)、一級町村制施行により円山町となる。
- 1941年(昭和16年)、円山町が札幌市へ編入される。
- 1943年(昭和18年)に傷痍軍人北海道第二療養所(後の国立札幌南病院)が設置される。
- 1971年(昭和46年)には白川浄水場が開設される。
- 1972年(昭和47年)の区制施行に伴い札幌市南区となる。
- 1976年(昭和51年)、白川小学校跡を利用して札幌市白川野外教室(札幌市北方自然教育園)が開設される。
- 1991年(平成3年)8月、白川市民の森が開設される。
住所
町名 | 郵便番号 |
白川 | 061-2276 |
施設
- 白川浄水場
- 札幌市北方自然教育園
- 白川市民の森
- 白川神社
- ほくせい乗馬クラブ
- セブンティスリークラフト/73クラフト/アバウトナミ 雑貨(白川1814-1084)
果樹園
- 荒井果樹園(白川1814-139)
- 高坂果樹農園(白川1814-100)
- 岡村果樹園(白川1814)
過去に存在した施設
- 札幌市立白川小学校 ー1976年3月閉校
- 国立病院機構札幌南病院 ー2010年3月閉院
参考文献
- 「札幌の地名がわかる本」(亜璃西社)
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