硬石山

硬石山(かたいしやま、こうせきやま)とは、札幌市南区に存在する地名・山である。

概要

明治時代から札幌硬石を採掘しており、それが地名および山名の由来となった。この札幌硬石は、豊平館や道庁旧本庁舎の土台、千歳飛行場滑走路にも使用された。

硬石山の標高は、東峰が371m、西峰が353m、中央峰が397mである。山の東側が採石場となっている。

行政的には「かたいしやま」という読み方が正しいが、「こうせきやま」と読む人も多くいる。また、じょうてつバスの停留所名は「こうせきやま」となっている。

硬石山採石場(2019年8月10日撮影)

歴史

  • 1872年(明治5年)に札幌本府の建設に必要な建築用石材の調査を行った結果、この地で硬石が発見された。これがきっかけで採石が開始された。
  • 1941年(昭和16年)、札幌市への編入に伴い白川・八垂別から分裂し「硬石山」の行政地名が定められる。
  • 2017年(平成29年)、札幌登山道整備隊により周回コースの登山道が整備された。

道路

南沢白川を結ぶ硬石山線が存在する。冬期間(11月下旬頃~4月中旬頃)は通行止めとなる。

登山

石山緑地付近に駐車場があり、そこから登山口へ入ることができる。東廻りコースと西廻りコースがあるが、どちらも距離・難易度に大差はない。ただ、西廻りコースは少々荒れているため下山する際は少し危ない。西廻りコースを登って東廻りコースを下るのがおすすめとなっている。ロープが張られているものの、急傾斜の箇所もあるため注意が必要である。

なお、南沢側にある三角点(山頂)および見晴台は砕石事業区域内のため、2019年現在立ち入り禁止となっている。

硬石山登山口

参考文献

  • 「札幌の地名がわかる本」(亜璃西社)

参考サイト

関連サイト

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