富公(とみこう)とは、かつて札幌市中央区南3条西7丁目に存在したラーメン屋である。1992年(平成4年)に閉店した。幻の名店として語り継がれている。
店舗概要
1960年(昭和35年)12月に南1条西2丁目(カナリア洋服店裏)の父親が経営していた靴屋跡地にて店舗を開業した。創業者は菅原富雄氏である。ラーメン屋を開業するにあたり、味の三平創業者の大宮守人氏の元で修業していた。
たちまち人気店となり、狸小路7丁目(南3条西7丁目3)へ店舗を移転した。雪の降る寒い日でも、開店前から店舗前に行列ができるほどだったという。
店主は頑固な性格で、時には客に対して怒鳴ることもあったという。その分ラーメンにかける情熱は多大なものであった。1992年(平成4年)、食道がんにより52歳の若さで他界したため、店舗を閉店するに至った。
住所:札幌市中央区南3条西7丁目3 |
メニュー
基本的に提供されていたメニューは醤油ラーメンのみであった。濃厚でがっつりした味わいで、今でもその味を再現しようとする者は多々いる。麺は、西山製麺の加水率低めの特注品を使用していた。
ラーメンの味のみならず、火柱を上げてフライパンで野菜を炒める様子も名物であった。
この他、主に常連客向けに味噌ラーメン・塩ラーメン・チャーシューライス等も提供していたという。
インスパイア店舗
かつての常連客が、富公の味を引き継ぐようなラーメン店を経営している。
- 一徹(富公跡地にて営業中)
- 紫雲亭
- 冬冬
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