しまむら苗穂店土下座強要事件

しまむら苗穂店土下座強要事件は、2013年(平成25年)9月3日に札幌市東区本町のファッションセンターしまむら苗穂店店員に対し、介護職員の女が土下座を強要した事件である。

事件概要

2013年9月3日18時頃、加害者が子供を連れファッションセンターしまむら苗穂店へ入店。30代の女性店員に対し「タオルケットに穴が開いていた。返品のため費やした交通費と時間を返せ」などとクレームをつけた。しかしクレームは通らず、激怒した加害者は店員に土下座を強要した上、自宅に来て謝罪するよう念書を書かせた。

同日18時17分には「従業員の商品管理の悪さの為に損害を与えたとして謝罪するしまむらな苗穂店の店長代理●●と平社員●●」(●●は名前)というテキストと共に、店員が土下座をする写真を自身のTwitterアカウントに投稿した。この投稿は21日頃から話題となり炎上した。

店側はタオルケット代である980円のみを返金し加害者を帰宅させた。自宅に来て謝罪するという念書を書かされていたが、従業員が謝罪へ行くことはなかった。

事件のあった「しまむら苗穂店」(2019年12月21日撮影)

逮捕

被害を受けた従業員が9月下旬に警察へ被害届を提出しており、札幌・東署は同年10月7日に介護職員の青木万利子(当時43歳)を強要の疑いで逮捕した。取り調べに対し青木は「確かに土下座はさせたが強要はしていない」と証言していた。

その後10月25日付で略式起訴となり、罰金30万円の略式命令が出された。罪状は名誉棄損罪で、当初の強要罪については起訴猶予となった。

逮捕を巡っては、土下座を強要することで強要罪で逮捕されるという前例が今までになかったため、同様事件の再発抑止にもつながる結果となった。

参考サイト

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