平成16年台風第18号

平成16年台風第18号は、2004年(平成16年)8月に発生し、同年9月8日に北海道へ接近し大きな被害を与えた台風である。

概要

2004年8月28日にマーシャル諸島付近で発生。発達しながら西に進み、31日には中心付近の最大風速が45m/sと「非常に強い」台風となった。

同年9月8日3時には、中心気圧975hPa、最大風速30m/s、暴風半径南東側150km、北西側70km、強風半径南東側600km、北西側410kmに勢力を弱め、暴風域を伴ったまま北海道西海上を北上し、12時には北海道の大半が暴風域に入った。その後15時に中心気圧960hPaとなって、宗谷海峡で温帯低気圧となった。

北海道に再発達して近づき大きな被害を出した点が1954年の洞爺丸台風と類似していた。

記録

台風による道内各地の記録

・最大瞬間風速

  1. 雄武 – 51.5m/s
  2. 札幌 – 50.2m/s
  3. 羽幌 – 46.9m/s
  4. 室蘭 – 45.7m/s
  5. 北見枝幸 – 45.6m/s

・最大風速

  1. 釧路 – 28.3m/s
  2. 室蘭 – 28.0m/s
  3. 雄武 – 27.6m/s
  4. 留萌 – 25.4m/s
  5. 江差 – 25.1m/s

・最低海面気圧

  1. 稚内 – 959.3hPa
  2. 北見枝幸 – 959.9hPa
  3. 雄武 – 965.5hPa
  4. 寿都 – 966.8hPa
  5. 小樽 – 968.3hPa

被害

札幌市では観測史上最大の最大瞬間風速50.2m/sを記録した。この影響で北海道大学のポプラが軒並み倒れる被害が出た。また、神恵内村の国道229号大森大橋上部工が流出し、道の駅オスコイ!かもえないが約6年間閉鎖された。

人的被害死者7名
行方不明者2名
重傷者16名
軽傷者102名
住家被害全壊1棟
半壊8棟
一部破損966棟
床上浸水1棟
床下浸水2棟

参考文献

コメント

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