デイリーブックス姉妹下敷き事故

デイリーブックス姉妹下敷き事故は、札幌市東区本町の古本屋「デイリーブックス」で、小中学生の姉妹が本棚の下敷きとなり怪我を負った事故である。

事故概要

2009年(平成21年)10月13日、札幌市東区本町1条3丁目7-19にあった古本屋「デイリーブックス」にて、来店していた小中学生の姉妹が倒れた本棚の下敷きとなった。倒れた本棚は高さ約2.1m、幅約6.3mで、約2万冊(約5トン)の書籍が収められており、壁や天井に固定されておらず不安定な陳列だった。

この事故で姉(当時14歳)が頭を打つなどの軽傷、妹(当時10歳)が低酸素脳症により意識不明の重体となった。駆けつけた消防隊が救助し、札幌市内の病院に搬送された。

事故当日の夜には店長が謝罪をした上で「倒れるはずがないものが倒れた」と動揺した様子を見せた。翌日には北海道警捜査1課などが業務上過失傷害容疑で現場検証を開始した。

被害者の死亡

2012年(平成24年)9月18日、意識不明となっていた妹(当時13歳)が入院していた札幌市内の病院で死亡した。

家族は毎日のように病室を訪ね、体をマッサージしたりイヤホンを付けて音楽を聴かせたりと回復を祈っていたが、肺に血栓ができたことで血流が悪くなり、容体が急変した矢先での出来事だった。

経営者の起訴

2012年(平成24年)1月11月には元経営者の服部誠二(当時41歳)と元店長の畠中亮(当時48歳)を書類送検した。その後2012年6月22日に業務上過失傷害罪で元経営者を在宅起訴した。元店長については過失の程度が低いとして起訴猶予処分とした。

2013年11月14日の初公判で元経営者は、「本棚を固定する措置はしっかりとっていたので、過失はない」として起訴内容を否認し無罪を主張した。しかし札幌地裁は2014年10月9日、元経営者に対し禁錮1年執行猶予3年の判決を言い渡した。被告側は上告せず刑が確定した。

参考サイト

妹=鈴木愛菜、札幌市立東光小学校
姉=鈴木愛梨、札幌市立東栄中学校

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